今月のイケメン!!
和歌山県有田川町清水地域には、いろんな魅力のある人が暮らしています。
そんな清水の人びとを毎月お一人ずつ紹介していきます。

今月のイケメン!!第三弾は、父親の会社を兄弟で切り盛りされている竹上兄弟の弟さん竹上和夫さんです。
竹上 和夫さん(40歳) ※取材当時
基礎DATA
・職業:竹上木材株式会社
・出身:有田川市清水地域(旧清水町)
・家族構成:奥さんとお子さん2人の4人家族
目指すところが一緒だから頑張れる
Q:竹上木材さんは、ご家族で経営されているということなのですが、どのような会社なのでしょうか。
竹上さん:うちの会社は、山主さんに変わって山の整備をする仕事です。
祖父の代に事業をはじめて、平成24年に父が経営を引き継いで会社として組織化しました。
兄と僕はそれぞれ専務と常務として会社を支えています。
Q:ご兄弟で会社をやっていると、ぶつかることもあるのでは。
竹上さん:ぶつかることももちろんあります(笑)
それを恐れて意見を言わなくなったら終わりだと思います。
目指すところは一緒なので、そこに向かうために腹を割って意見を言い合うことが大切です。お互いこだわり
もありますが、別に関係が悪くなることはありませんね。

Q:なるほど。お互い信頼し合える仲なのですね。
ところで、お父様が会社を作られたとはいえ、竹上木材さんに入社されたのは何かいきさつはあるのでしょうか。
竹上さん:父からは、「何の仕事を選んでも良いが、人の上に立つ仕事をしなさい」と言われていました。
ですので、父も僕も特に実家の会社を継ぐことにこだわりはありませんでした。
高校は土木系が学べるコースに進学したので、ここに入る前は12、3年ほど土木関係の仕事を清水でしていまし
た。その後、兄の専務に土木の知識を林業に活かしてみないかと声をかけられて、入社しました。
Q:土木業の経験は実際に今の仕事に活かされているのですか。
竹上さん:活かされていますね。
例えば、設計や製図の知識、現場管理や工程管理といった土木では当たり前のことが、林業ではあまり浸透し
ていないのが実情なので、そのノウハウは今の職場でとても役立っています。

感謝される仕事
Q:どんなところにやりがいを感じておられますか。
竹上さん:山主さんの笑顔ですね。全国的にもそうですが、清水も山の整備がまだまだ追いついていなくて、何年も手入
れがされず放置された山が数多くあるんです。
そんな山をひとつひとつ手入れをして、山主さんに喜んでもらえるととても嬉しいです。
土木の仕事をしていたときは、道一つをつけるにしても、騒音などで近隣の方からお叱りを受けることが多か
ったんです。林業でも林道や作業道という木を運んだり、林業用機械を山に入れるための道をつくることがあ
るのですが、「良い道を作ってくれてありがとう」と感謝されることが多くなりました。これは、土木の仕事
とは明らかに違う点ですね。

人とのつながりを感じるまち
Q:お仕事を楽しんでおられるようですが、プライベートの時間はあるのですか。
竹上さん:もちろんあります!
ゴルフが好きなので、週末はゴルフをすることが多いですね。その他だと、釣りもしますよ。
よく従業員と紀伊水道沖でブリやヒラマサ、カンパチを狙って船釣りをして、釣ってきた魚を近くの居酒屋で
調理してもらって宴会をしています。
Q:海も山も近い清水ならではの楽しみ方ですね。最後に清水の魅力をおきかせください。
竹上さん:川の美しさや人のあたたかさですね。
都会にいると近隣の人とのつながりもないですよね。
ここだと、仕事をしていても近くの山主さんが「かぼちゃ食べるか」と畑で採れたかぼちゃをくれたり、
気さくに話しかけてくれます。こんな光景は昔なら当たり前のようにあったかもしれませんが、今はとても
珍しい光景でしょうね。
